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【記者コラム】失格判定はファンに寄り添った真摯な説明を

 「1980」、「720」。これが何の数字か分かりますか。これは25年度の落車と失格の延べ人数。25年度は2万7333レースが行われたため、単純計算で約13レースに1人落車し、約38レースに1人失格している。失格と落車は車券が一瞬でパーになる、ファンにとって超重要事項。ただ、どうしても判定の曖昧さを拭えない。

 「大誤審だ!」、「失格とは思わなかった」。先日の平塚ダービーの準決勝で1位入線した山崎賢人が失格となると、現場で選手から声が上がった。SNS上では「地元の郡司が落車したからだ」など〝地元判定〟を疑う投稿も目立った。

 こういった声はどうやっても出る。それでも、納得がいくように分かりやすく、くどいくらいに説明する必要があるのではないか。選手は開催指導員室でVTRを見ながら何度も説明を受けることができる。それに引き換えファンはライブ中継での審議映像とサラッとした説明を受けるだけ。大事なお金を判定一つで失っている人もいる。審判が絶対。ルールがある以上、それは当たり前。ただ、もう少し寄り添ってほしい。

 現状、審議映像はライブ映像を見るか、YouTubeのライブ放送をさかのぼるしかない。ライブで見続けられない人は?また、YouTubeをさかのぼるのも手間がいる。いささか不親切に感じる。審議があったレースはKEIRIN.JPのレースダイジェストに、審議映像も追加してはどうだろうか。また、YouTubeチャンネルを作り、事象を用いながらルール、判定について詳しく説明してもいい。お金がかかっている。しつこいくらいでいい。

 現在、民間サイトのキャッシュバックに制限がかかった影響で売り上げの伸びが鈍化している。失格、落車はつきもの。ファンが競輪から離れる原因となってはいけない。寄り添った真摯(しんし)な説明をすることが、ファンと売り上げを守ることにつながるはずだ。

 ◇渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の30歳。法大卒。18年4月入社、20年1月からレース部・競輪担当。22年は中央競馬との二刀流に挑戦。23年から再び競輪一本に。愛犬の名前は「ジャン」。

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